フロアヒンジはドアクローザーと同様で、ドアが急に開いたり閉じたりしないように、回転を減速させる役割を担っています。定位置でストップさせる機能のつくものもあります。 毎日意識せず使用しているドアですが、フロアヒンジの有効な働きがあるからこそ、快適安全にドアを利用できています。 そんなフロアヒンジは、どの程度の耐用年数があるのでしょうか。またフロアヒンジのメンテナンスや調節のやり方などを解説してまいります。

フロアヒンジの耐用年数は？

フロアヒンジは、約1年の保証期間がついており、約30万回の開閉の耐久性です。保証期間はかなり短いと考えがちですが、ドアの開閉の頻度により大きく差が出てきます。 1日にドアを出入りする人が100人いた場合、200回の開閉となるため73000回。従業員やその他多くの出入りも含めると、実際には出入りする人数の倍ほどは開閉されていると考えても良いでしょう。フロアヒンジに劣化が起きてしまうのは当然ですね。 一般的にフロアヒンジは、5年〜10年使用されるケースが多く、そこまで頻繁に故障するものではありません。 ただ、風のきつい場合含め雨水などの悪影響も受けやすい場所なので、時々メンテナンスを行いましょう。

フロアヒンジのメンテナンス

フロアヒンジは床下に埋め込んであるため、床掃除した際の水を含め、雨水やホコリが溜まりやすい場所です。 ご自分でできるメンテナンスは、腐食を回避するためのメンテナンスです。 ますフロアヒンジのプレートを取り外し、泥やホコリを取り除き、フロアヒンジ内に溜まった水をポンプで水抜きを行って下さい。水が溜まった状態だと、腐食してしまい故障の原因となってしまいます。フロアヒンジが腐食すると、ドアが傾きドア本体を故障させる原因ともなります。 しかし、絶対にフロアヒンジ内部を分解しないで下さい。大変危険です。実際にフロアヒンジ内部を分解し、本来修理だけで済んだものの、交換を余儀なくされたという例もあります。

フロアヒンジの速度調節の仕方

ドアが重くなったり、急に閉まるなどの不具合が出たら、フロアヒンジの不具合の可能性がありますので、まず自分で直せるかどうかチェックしてみましょう。 フロアヒンジは、速度調節のできる速度調整弁がありドアの回転速度を調節できるようになっています。マイナスドライバーを用意し、調節を行なってみて下さい。
 

1. 【１】ドアの下にステンレスの蓋の、ビスを外して開ける
2. 【２】本体のスピード調整用のビス（）を、調節する
3. 【３】右に回すと遅くなり、左に回すと早くなります。